睡眠時間と身長の成長には相関性がある?必要な睡眠時間を解説!

睡眠時間と身長の成長には相関性がある?必要な睡眠時間を解説!

古くから「寝る子は育つ」と言われていますが、これは単なる言い伝えではなく、科学的な裏付けがきちんとあるのです。

身長を伸ばしたいのなら、質の良い睡眠を十分な時間確保するのが大切です。

今回は身体が成長する時期における睡眠の重要性を解説するとともに、良質な睡眠をとるために心がけるべきポイントもお伝えしていきます。

目次

身長を伸ばすには睡眠が大事と言われている理由

では何故、眠ると身長が伸びるのでしょうか?もちろんそこには科学的に検証された根拠があります。

成長ホルモンは睡眠中に分泌される

骨を成長させる成長ホルモンが分泌されるのは寝入ってから最初のノンレム睡眠(深い眠り)の間だと医学的に認められています。

人間は10-30分間のレム睡眠(浅い眠り)と60-80分間のノンレム睡眠を1セットとして繰り返しているので、入眠してから最初の90分間はいわば睡眠におけるゴールデンタイムです。

睡眠時のゴールデンタイムは入眠から90分間

この時間帯の睡眠の質をいかに上げるかが、身長を伸ばす上で重要となってきます。

非常に極端な話ですが、成長ホルモンのことだけを考えれば、あまりに早く布団に入ってなかなか寝付けずウトウト過ごすくらいなら、多少就寝が遅くなっても眠気がしっかりと来てから布団に入りぐっすりと眠るほうが効率的ともいえるわけです。

現に、18-24歳の男女149名に対して「両親の身長」「成長が止まった時」「食生活」等を聞き取り調査したある論文では、入眠時間帯が0時以降の群が最も平均身長が高いという結果が出ています。

しかしながら、睡眠には心身の休息や記憶の整理といった大切な役割もあり、学齢期においては「深く眠ったから3時間で十分」とはとても言い切れません。

体質等の違いもありますから、やはりゴールデンタイムにはぐっすりと眠った上で、年齢に応じた睡眠時間も確保する必要があります。

年齢ごとに推奨される睡眠時間については、後ほどご紹介していきます。

論文でも睡眠と身長の相関性についての結果がある

睡眠と身長の相関については、実際に数多くの統計的調査で明らかにされています。

先程紹介した149名に対する調査では、睡眠時間は両親の身長の遺伝に次いで三番目に最終的な身長へ影響を及ぼす項目であると結論づけました。

両親の身長はもう変えることはできませんが、睡眠時間はこれから改善できる点です。

お子さんの今後の成長が気になる親御さんには、見逃せないポイントといえるでしょう。

身長を伸ばすのに必要な時間はどれくらい?

では一体実際にどれくらい眠れば身長は伸びるのでしょうか?

各年齢ごとに具体的な数値を調べてみました。

高校生が身長を伸ばすのに必要な睡眠時間

まず高校生の実際の睡眠時間はというと、内閣府による2011年の調査によれば平均6時間54分とされています。

一方で高校生に必要な睡眠時間はというと、アメリカの国立睡眠財団では8-10時間を推奨しています。

つまり、多くの高校生では1時間ほど睡眠が足りない状況が続いていると考えてよいでしょう。

勉強や部活、遊び、家庭によっては家事も担ったりと忙しい年代ではありますが、せめて7時間以上は睡眠を確保するのが理想的です。

中学生が身長を伸ばすのに必要な睡眠時間

次に、中学生の平均睡眠時間を見てみましょう。内閣府による2011年の調査では7時間46分となっています。

必要な睡眠時間に関しては、アメリカの国立睡眠財団は6-13歳においては9-11時間、14-17歳では8-10時間を推奨としています。

小学校を卒業し、環境が大きく変わる一方でまだ身体も成長しきっておらず疲れが溜まりやすい時期です。

受験勉強が本格化する中学2年生までは、9時間程度の睡眠時間を確保できるよう環境を整えてあげられると良いですね。

小学生が身長を伸ばすのに必要な睡眠時間

最後に小学生です。丁度成長のピークを迎える頃であるこの時期、平均睡眠時間は8時間14分となっています。

対して、推奨される睡眠時間は先程述べたように9-11時間なので、やはり約1時間は睡眠が不足している状態です。

まだまだ身の回りのことに対して自分で管理や判断ができる年齢ではないので、適切な就寝時間を守れるよう周囲がサポートしてあげる必要があります。

しっかり睡眠を取るためにできることを実践しよう

成長のために必要な睡眠時間が意外と長く、また多くの場合では十分な時間を満たせていないことが分かりましたね。

では理想的な睡眠をとるにはどうしたら良いのでしょうか。

まずは体内のリズムを整える必要があります。

体内のリズムが整えば、ホルモンの作用で身体は夜、自然と休息モードへ移行し、良質な睡眠を得られるようになります。

体内リズムを整えるには、例えば「寝る直前には食事をとらない」「入眠前にぬるめのお湯に浸かる」「朝しっかりと光を浴びる」「日中に適度な運動をする」といったいくつかのポイントがあります。

また、特に忙しくなってくる高校生くらいの年齢であれば、睡眠補助サプリでスムーズな入眠をサポートしてあげるのも良いかもしれません。詳しくは以下の記事で解説していますのでご覧ください。

身長を伸ばしたいなら睡眠以外も意識しよう

睡眠は成長には重要な要素です。

しかし、睡眠だけが全てというわけでもありません。

冒頭で紹介した149名に対する調査では、食生活や住環境も身長に対して相関関係にあることが示されています。

住環境はなかなか変えられませんが、お子さんの身体を作る栄養面については今からでもサポートしてあげられますよね。

例えば、成長著しい時期には成人並みに摂取しなければならない栄養素が多数あり、食事で全てをまかなうのは本人も、食事を用意する側も大変です。

日頃の食事に気を付けるのはもちろんのこと、不足分を補うために成長期向けサプリメントを活用するのも良いでしょう。

他にも、身長を伸ばすために覚えておきたいポイントはいくつかあります。

詳細は以下の記事にありますので、参考にしてください。

目次