この記事では、初潮と身長の伸び方との関係が明確にわかるように解説していきます。
また、初潮が来た後の成長期の適切な過ごし方などについても紹介していきます。
生理は何歳から始まるの?
生理がはじまるのは、平均的に12歳くらいです。体の成長は個人差がある年齢なので、多少早くても遅くても心配する必要はないでしょう。
わかりやすい目安として、10歳を過ぎて身長が150㎝に近づいてくる頃、生理の時期がそろそろくると心構えをするようにするといいですね。
初潮と身長の伸びの関係性について
初潮は一般的に身長が伸びるピークを過ぎた頃に来ると言われています。
目安として、身長が伸びる最盛期から、およそ1年後くらいが初潮の始まりです。
しかし、初潮が始まったからといって身長がそこから伸びないわけではありません。
ここでは、そんな初潮と身長の関係性について解説していきましょう。
急激に身長が伸びた後に初潮を迎えることが多い
成長期に身長が急激に伸び、初潮を迎えることが多いのですが、その理由として、初潮の時期に成長ホルモンの分泌がピークとなることが挙げられます。
初潮を迎えることで、成長ホルモンが減少し女性ホルモンの分泌が活発になるので、一見急激に身長が伸びた後に初潮を迎えているように感じてしまいます。
しかし、これは成長期中では当たり前のことなので心配する必要はありません。
初潮を迎えたら身長がピタッと止まることはない
一般的には、初潮を迎えてから身長は急激に伸びることはないですが、だからといってピタッと止まることもないでしょう。
初潮を迎えてからも6㎝程度は伸びます。
個人差もあり、全く伸びなくなったという人もいれば、10㎝以上伸びたケースもあります。
平均的に身長が147〜148㎝に達すると、初潮が起こることも多く、骨年齢が12歳3か月になると初潮が始まることも多いです。
初潮を迎えてから2年くらいの間は、個人差はありますが身長は伸びることが多いので、初潮と同時に身長が止まってしまうということではありません。
早い時期の初潮は身長が伸びなくなることもある
初潮は約10〜15歳の間で迎えることが多いですが、稀に9歳など早めに迎えることもあります。
生理はからだが丸みをおびて、胸が発達してくると女性ホルモンが分泌されるようになり始まります。
それまでは、成長ホルモンが活発に分泌されているので、女性ホルモンの分泌が抑えられている状態になっています。
しかし、何かのきっかけで女性ホルモンの分泌が活発になってしまい、9歳前でも初潮がくることがあります。
生理が始まる時期は遺伝的な要素も関係しています。
母親やお姉さんの初潮が早めだった、体が人より大きかった、など生理が早く始まる傾向にあるようです。
生理は、エストロゲンという女性ホルモンが大きく影響していますが、女性ホルモンが活発に働くことで成長ホルモンを弱める可能性があります。
あまり早く生理が始まってしまうと身長が伸びにくくなることがあります。
女性は何歳まで身長が伸びるものなの?
男性と女性では、身長が伸びる年齢にも違いがあります。やはり、初潮が始まると身長は伸びにくくなりますが、成長期である15〜16歳まで伸びると言われています。
平均的に12歳前後で初潮が来ますが、その後2. 3年はまだ身長も伸びるので、その後の過ごし方も大切になります。
さらに詳しく知りたい方は、身長がいつまで伸びるかを詳しく解説している記事をご覧ください。

初潮が始まってからの過ごし方は身長の伸びに影響を及ぼす
成長ホルモンから女性ホルモンへと分泌が活発になる時期なので、初潮が始まるまでと同じような習慣ではなく、少し過ごし方を変えることも大切になってきます。
栄養バランスがいい食事を心がける
身長が伸びる大切なこの時期には、ダイエットや無理な体重制限を行わないことが重要です。
骨を丈夫にするためにも、規則正しい栄養素が考えられた食事をきちんと摂るようにしましょう。
女性はこの時期に骨を強化しておかなければ、年齢を重ねるにつれカルシウムの吸収速度が低下してしまいます。
カルシウムや吸収効率を上げるビタミンCなど、骨を強化するためにしっかり栄養を摂りましょう。
特に身長を伸ばすために大事なカルシウムは、食材によって吸収効率が変わるので安定して摂ることが難しい栄養素でもあります。なるべく毎日十分な栄養が摂れるように心がけましょう。
栄養は食事からバランスよく摂ることが理想的ですが、十分に摂れないこともあります。継続して栄養バランスのいい食事が摂れない場合、成長サポートサプリを使うのも一つの手段です。
さらに詳しく知りたい方は、関連記事をご覧ください。


適度な運動をする
初潮のありなしに関係なく、小学生から中学生にかけての成長期には適度な運動が必要です。
20年前に比べると現在の子供たちの運動量は減って、運動能力も低下しています。背景には就学前の遊びが少ないことも原因の1つと考えられています。
ある程度のバランス能力や体を上手に動かす能力を高め、小学校高学年から中学生にかけてスポーツや部活動などで心肺機能や筋力を高めておくことが必要です。
昼間に遊びや運動などを適度におこなうことで、基礎代謝効率や睡眠など規則正しい生活が身につきます。ネットやゲームなどインドアになりすぎないように注意することも大切です。
さらに詳しく知りたい方は、関連記事をご覧ください。

十分な睡眠も大事
また、成長には十分な睡眠が必要です。成長ホルモンの分泌は22〜2時におこなわれていると言われています。
電気などが通っていなかった昔の話では、「暗くなったら眠り、明るくなったら起きる」という生活を送っていたといいますが、この早寝早起きの習慣が、自律神経機能を育て・守るため、適切な生活リズムとなります。
自律神経は、さまざまな身体の能力を最大限に引き出す働きを持っています。女性ホルモンはこの自律神経とも密接な関わりがあります。つまり、成長期には22〜2時には必ず眠っている必要があるわけです。
さらに詳しく知りたい方は、関連記事をご覧ください。


初潮についてのよくある質問
ここでは、初潮・初潮と身長についてのよくある質問を紹介します。
- 初潮が遅い場合は身長の伸びに影響はありますか?
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身体の成長は人によって違いますが、初潮になったからといってピタッと身長が止まるということはありません。
しかし、初潮が来る前に過度なダイエットなどをすると、初潮が遅れる場合や身長の伸びに影響する場合があります。初潮のタイミングは、成長ホルモンから女性ホルモンの分泌へと活発になる時期でもあります。急に身長が伸びて止まる人もいれば、初潮後でも伸びる人もいるといえるでしょう。 - 初潮後に最大でどれだけ伸びますか?
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一般的には、初潮後約6cmくらい伸びますが個人差があります。初潮を迎えてから10㎝以上伸びる人もいます。